行動生物学研究会 第50回オンライン講演会
日本動物行動学会会員の皆様
行動生物学研究会の西海と申します。
7月の講演についてご案内差し上げます。
皆様のご参加をお待ちしております。
—行動生物学研究会 第50回オンライン講演会—
日時:2025年7月14日(月)16:00~17:00
演者:松浦健二(京都大学大学院農学研究科・教授)
「世代を越えるエピジェネティック遺伝とシロアリ社会の進化」
場所:zoomによるオンライン配信(質問可)
研究交流会:20:00-21:00
参加費:無料
講演要旨:
シロアリなど真社会性昆虫の社会は、繁殖を行う個体と不妊の労働カーストによる繁殖分業によって成り立っている。個体のカースト運命を決定する要因については長らく議論が続いてきたが、近年の実証的な研究により、親から子へのエピジェネティックな標識の伝達がDNA配列に依存せずに子孫の表現型に影響を与えることが明らかにされつつある。世代を越えるエピジェネティックインヘリタンスの概念は、現在のシロアリの繁殖システムやカースト決定、羽アリ性比の分散など、多くの未解明の課題を解く手がかりを提供する。また、真社会性そのものの起源とも大きく関わっていると考えられる。本講演では、シロアリの繁殖システムの進化や社会生態に関するわれわれの最新の実証的研究を紹介し、社会進化における世代を越えるエピジェネティックインヘリタンスの重要性について考察する。
参加方法:登録フォームから登録を行ってください。
※一度登録すれば、以後の講演会の案内も届く設定です。
お問い合わせ先:
・参加登録やzoom接続に関して
E-mail : behavioral.biology.official@gmail.com
・運営に関して
西海 望 (にしうみ のぞみ)
行動生物学研究会代表
〒950-2102 新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050
新潟大学 創生学部/大学院自然科学研究科
Tel: 025-262-7684
E-mail : nishiumi@create.niigata-u.ac.jp
: n.oz.o@hotmail.co.jp