日本動物行動学会は1982年に、日高敏隆京都大学理学部教授(当時)を初代会長として設立されました。ノーベル賞を受賞したローレンツやティンバーゲンが発展させたエソロジーの伝統を踏まえつつ、行動生態学、生理学、動物社会学、心理学、遺伝学、進化学、数理生物学など、動物の行動に関するあらゆる分野に開かれた学会です。対象となる「動物」も、虫、鳥、魚や、ヒトを含む哺乳類はもちろんのこと、パソコンにすむ人工生命まで含まれます。学会大会を年1回開催しています。工夫をこらしたポスター発表を中心に、口頭発表、ビデオ発表、ラウンドテーブル、シンポジウムなどで、活発な討論が繰り広げられています。学会誌(英文学術雑誌)として、『Journal of Ethology』を年3回発行しています。この学会誌は2000年からはSpringer-Verlag社から出版されることになりましたが、編集はこれまで通り学会の編集委員会が行ないます。このほか、会員への通信として『Mailnews』を随時発行しています。世界のトップレベルの研究を推進していますが、若い会員が多く、動物の行動に興味のある方なら誰でも楽しめる、格式張らない学会です。
学会誌 Journal of Ethology では
エディターズチョイス論文の紹介ビデオを作っています。
News
- 動物意識の大阪国際会議(Animal Consciousness Conference in Osaka)開催のお知らせ
幸田正典・安房田智司(大阪公立大学)
*プログラム等の詳細はPDFファイルをご覧ください。
【日程】
10月21日(火) 10時〜18時30分
10月22日(水) 9時〜18時【会場】
大阪公立大学 杉本キャンパス 学術情報センター10F 大会議室(150席)
オンラインも用意します。【懇親会】
10月21日(火) 18時30分〜20時30分
大阪公立大学 杉本キャンパス「メタセコイア」
一般5000円 / 学生2500円【参加申込フォーム】
https://x.gd/MGdwB
本国際会議は無料でご参加いただけます。
動物の意識/認知/知性に関するポスター発表を募集しています(先着15題)
参加・発表申し込み締め切り:10月6日(月)【注意点】
宿泊が必要な方はご自身で予約をお願いします。
10月22日(水)のみの参加は不可となります。
オンライン参加を希望された方には、後日リンクを送付します。
ポスター発表は先着順で15題までです。
ポスターは英語発表、 A0サイズ、動物の意識・認知・知性に関する内容でお願いします。
10月21日(火)の9:45までに貼り付けをお願いします。
ポスター貼り付けのピン等はこちらで用意します。
懇親会の会費は当日会場でお支払いください。【問い合わせ】
小林大雅 labroides7dimidiatus13@gmail.comWe are pleased to announce that the Animal Consciousness Conference will be held on Oct 21 and 22 2025 at Osaka Metropolitan University. Researchers from Japan and abroad will be invited to give presentations and engage in discussions on animal consciousness, cognition, and intelligence. We are now accepting applications for poster presenters and participants. Poster presentations are limited to the first 15 applicants. Participants who require accommodation are kindly asked to arrange their own reservations. The deadline for conference registration and presentation applications is Oct 6.
会議の目的
近年、動物福祉やAI研究の分野において「意識」は重要な議題となっていますが、「意識」は広範な学問分野で未解決の大問題です。その理由の一つに「意識」の定義すら分野間や研究者間で異なるという現状があり、これが議論の著しい混乱を引き起こしています。そこで、大阪国際会議では国内外の動物意識に関する第一線の哲学者・行動生態学者・認知科学者・神経生理学者らを招き、「意識」と「認知・知性」と呼ばれるものの関係性を整理することで、様々な動物における「意識」の定義や研究方法、その起源や進化について議論し、最終的には「意識」の定義に関するコンセンサスをとることを目標としています。本会議は専門分野を横断して「意識の定義に迫る」という点で、世界的にも画期的な国際会議となることが期待されます。 - 行動生物学研究会 第52回オンライン講演会 「右利き・左利きを形作る『遺伝』と『経験』」
日本動物行動学会の皆様
行動生物学研究会の西海と申します。
9月の講演についてご案内差し上げます。
皆様のご参加をお待ちしております。—行動生物学研究会 第52回オンライン講演会—
日時:2025年9月22日(月)16:00~17:00
演者:竹内勇一(北海道大学理学部・准教授)
「右利き・左利きを形作る『遺伝』と『経験』」
場所:zoomによるオンライン配信(質問可)
研究交流会:19:30-20:30
参加費:無料講演要旨:
右利きと左利き。私たちヒトは、よく使う手が決まっています。このような体の片側をよく使う現象は、魚類から哺乳類だけでなく、頭足類や節足動物など、非常に幅広い分類群で見られます。私は利きのメカニズムを明らかにする対象として、アフリカのタンガニイカ湖に生息する鱗食魚(Perissodus microlepis)に焦点を当てて研究を進めてきました。鱗食魚は明確な利きを持ち、いつも驚きと感動を私に与えてくれます。今回は、利きを形作る「遺伝」と「経験」の影響について、最新の研究成果を交えて紹介します。参加方法:以下の登録フォームから登録を行ってください。
https://forms.gle/tYDd4AKFtMgNpFex9
※一度登録すれば、以後の講演会の案内も届く設定です。お問い合わせ先:
・参加登録やzoom接続に関して
E-mail : behavioral.biology.official@gmail.com・運営に関して
西海 望 (にしうみ のぞみ)
行動生物学研究会代表
〒950-2102 新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050
新潟大学 創生学部/大学院自然科学研究科
Tel: 025-262-7684
E-mail : nishiumi@create.niigata-u.ac.jp
: n.oz.o@hotmail.co.jp・公式サイト
https://sites.google.com/view/behavioral-biology/ - 函館大会サイト開設のご案内
皆様
北海道大学・水産学部(函館キャンパス)の和田哲と申します。
このたび、日本動物行動学会第44回大会のホームページを以下のURLで公開しましたので、ご案内いたします。
https://sites.google.com/view/jes2025/本大会は、11月22日(土)14時から24日(月)の三連休に、北海道函館市、函館アリーナ及び函館市民会館で実施します。
とくにイベントのある時期ではありませんが、観光客が多い街ですので、どうぞお早めに交通手段と宿泊先をご予約ください。今年の大会では、学生(学部生、院生、研究生、PD)を対象としたポスター発表賞を選出します。学生の皆様、ぜひ自信作のポスターをお持ち寄りください。
また、ラウンドテーブルの企画を募集します。詳細はホームページを御覧ください。
会場は空港からタクシーで約10分の場所であり、北海道の温泉街として有名な「湯の川温泉」の近くです( https://hakodate-yunokawa.jp/ )。また、お子様が遊べるキッズルームや、お子様と休憩できる和室(23, 24日)もご用意していますので、お子様連れの方も参加しやすいのではないかと思います。
皆様、どうぞ奮ってご参加ください。
- 行動生物学研究会 第51回オンライン講演会
日本動物行動学会会員の皆様
行動生物学研究会の西海と申します。
8月の講演についてご案内差し上げます。
皆様のご参加をお待ちしております。—行動生物学研究会 第51回オンライン講演会—
日時:2025年8月4日(月)16:00~17:00
演者:藤井進也(慶應義塾大学環境情報学部・准教授)
「リズムを処理する脳 – ヒトの音楽性の起源 – 」
場所:zoomによるオンライン配信(質問可)
研究交流会:20:00-21:00
参加費:無料講演要旨:
本講演では、リズムを処理する脳の不思議について、皆様と共に、探究してみたいと思います。私自身、ドラマーとしてリズムを演奏します。そのリズム演奏の感覚の中には、宇宙の感覚があります。その感覚を脳科学の観点から眺めてみると、なんとも言えない味わい深さがあります。すなわち、外部世界に存在する時間間隔の連なり(リズム)が、我々の脳という内部世界で処理されると、そこには拍や拍子、そして、グルーヴとよばれる感覚現象が生じます。このようなリズムを処理する脳のメカニズムをじっくり眺め、その背後にある脳の仕組みを深く見つめてみると、実はそれらの現象は、音と身体を一如とし、過去から未来を予測する人間の知性の根源ーヒトの音楽性の起源ーと深く関係していることがみえてきます。本講義では、これまで私がおこなってきた赤ちゃんのダンスに関する研究や、ヒト以外の生物の聴覚運動リズム同期に関する研究、リズム感の個人差や文化差、音楽・言語リズムの脳内処理過程について解説しつつ、リズムを処理する脳の不思議について、皆様と一緒に考究できましたら幸いです。参加方法:以下の登録フォームから登録を行ってください。
https://jpn01.safelinks.protection.outlook.com/?url=https%3A%2F%2Fforms.gle%2FtYDd4AKFtMgNpFex9&data=05%7C02%7Cnakatake%40kyoto-wu.ac.jp%7C1f565d94ec0f49993ca508ddcd7530d8%7C3eda5bb79439444491a353606e78d773%7C0%7C0%7C638892625394498749%7CUnknown%7CTWFpbGZsb3d8eyJFbXB0eU1hcGkiOnRydWUsIlYiOiIwLjAuMDAwMCIsIlAiOiJXaW4zMiIsIkFOIjoiTWFpbCIsIldUIjoyfQ%3D%3D%7C0%7C%7C%7C&sdata=xcKlewukm0%2Bzb8Paougfa7n24B6UNhB%2FS5PA%2BVy5Erk%3D&reserved=0
※一度登録すれば、以後の講演会の案内も届く設定です。お問い合わせ先:
・参加登録やzoom接続に関して
E-mail : behavioral.biology.official@gmail.com・運営に関して
西海 望 (にしうみ のぞみ)
行動生物学研究会代表
〒950-2102 新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050
新潟大学 創生学部/大学院自然科学研究科
Tel: 025-262-7684
E-mail : nishiumi@create.niigata-u.ac.jp
: n.oz.o@hotmail.co.jp・公式サイト
https://jpn01.safelinks.protection.outlook.com/?url=https%3A%2F%2Fsites.google.com%2Fview%2Fbehavioral-biology%2Fhome&data=05%7C02%7Cnakatake%40kyoto-wu.ac.jp%7C1f565d94ec0f49993ca508ddcd7530d8%7C3eda5bb79439444491a353606e78d773%7C0%7C0%7C638892625394519216%7CUnknown%7CTWFpbGZsb3d8eyJFbXB0eU1hcGkiOnRydWUsIlYiOiIwLjAuMDAwMCIsIlAiOiJXaW4zMiIsIkFOIjoiTWFpbCIsIldUIjoyfQ%3D%3D%7C0%7C%7C%7C&sdata=laxezzD4RmbZcmvOvZsSC2vUe3y8Lxc7xD8tIWycrJQ%3D&reserved=0 - 2026年「平成記念研究助成」締切り間近
日本動物行動学会の皆様
平成記念研究助成の応募書類の提出期限が今月の7月31日と迫ってまいりました。
理系文系を問わず広く募集しており、助成金額は総額で4000万円程度を予定しています。
(1件500万円~1000万円程度/4~8件程度)詳細につきましてはホームページに記載しておりますので、 応募申請のほどよろしくお願いいたします。
https://www.japanprize.jp/subsidy_yoko.html下記にてこれまでにお問い合わせのあった質問を記載させていただきます。
Q 組織長の押印は公印が必要でしょうか?
A 私印で結構です。Q 研究代表者が外国籍でも大丈夫でしょうか?
A 採択後、日本国内で研究を継続できる方であれば国籍は問いません。
A 応募申請書は英語での記載でも結構ですが、面接審査の際には、4項目の研究概要と6項目の平易な言葉での解説の2点は日本語での記載をお願いします。Q 研究代表者や共同研究者が45歳を上回っていますが大丈夫でしょうか?
A 大丈夫です。Q 院生の応募は可能でしょうか?
A 可能です。他、ご不明点がございましたら、何なりとお問い合わせ下さい。
2025年7月1日
公益財団法人 国際科学技術財団
担当:小倉・片田
〒107-6035 東京都港区赤坂1-12-32
アーク森ビル イーストウィング35階
E-mail: kenkyujosei[at]japanprize.jp
- 動物意識の大阪国際会議(Animal Consciousness Conference in Osaka)開催のお知らせ
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- 2026年「平成記念研究助成」締切り間近