日本動物行動学会は1982年に、日高敏隆京都大学理学部教授(当時)を初代会長として設立されました。ノーベル賞を受賞したローレンツやティンバーゲンが発展させたエソロジーの伝統を踏まえつつ、行動生態学、生理学、動物社会学、心理学、遺伝学、進化学、数理生物学など、動物の行動に関するあらゆる分野に開かれた学会です。対象となる「動物」も、虫、鳥、魚や、ヒトを含む哺乳類はもちろんのこと、パソコンにすむ人工生命まで含まれます。学会大会を年1回開催しています。工夫をこらしたポスター発表を中心に、口頭発表、ビデオ発表、ラウンドテーブル、シンポジウムなどで、活発な討論が繰り広げられています。学会誌(英文学術雑誌)として、『Journal of Ethology』を年3回発行しています。この学会誌は2000年からはSpringer-Verlag社から出版されることになりましたが、編集はこれまで通り学会の編集委員会が行ないます。このほか、会員への通信として『Mailnews』を随時発行しています。世界のトップレベルの研究を推進していますが、若い会員が多く、動物の行動に興味のある方なら誰でも楽しめる、格式張らない学会です。
学会誌 Journal of Ethology では
エディターズチョイス論文の紹介ビデオを作っています。
News
- 2026年「平成記念研究助成」締切り間近
日本動物行動学会の皆様
平成記念研究助成の応募書類の提出期限が今月の7月31日と迫ってまいりました。
理系文系を問わず広く募集しており、助成金額は総額で4000万円程度を予定しています。
(1件500万円~1000万円程度/4~8件程度)詳細につきましてはホームページに記載しておりますので、 応募申請のほどよろしくお願いいたします。
https://www.japanprize.jp/subsidy_yoko.html下記にてこれまでにお問い合わせのあった質問を記載させていただきます。
Q 組織長の押印は公印が必要でしょうか?
A 私印で結構です。Q 研究代表者が外国籍でも大丈夫でしょうか?
A 採択後、日本国内で研究を継続できる方であれば国籍は問いません。
A 応募申請書は英語での記載でも結構ですが、面接審査の際には、4項目の研究概要と6項目の平易な言葉での解説の2点は日本語での記載をお願いします。Q 研究代表者や共同研究者が45歳を上回っていますが大丈夫でしょうか?
A 大丈夫です。Q 院生の応募は可能でしょうか?
A 可能です。他、ご不明点がございましたら、何なりとお問い合わせ下さい。
2025年7月1日
公益財団法人 国際科学技術財団
担当:小倉・片田
〒107-6035 東京都港区赤坂1-12-32
アーク森ビル イーストウィング35階
E-mail: kenkyujosei[at]japanprize.jp - 文部科学省NBRPオンラインワークショップ2025(7/25@13:30〜)
日本動物行動学会 御中
平素より文部科学省ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)の活動にご協力下さいまして誠にありがとうございます。
NBRP広報室でございます。
この度、NBRPオンラインワークショップ2025「バイオリソースをみがく最新技術」を下記の通り開催する運びとなりました。
NBRP事業は、2002年に開始し2025年4月に24年目を迎えました。本ワークショップでは、バイオリソースのさらなる利活用の促進に向け、2022-2023年度に採択された基盤技術整備の課題の成果をご紹介いたします。基盤技術整備では、バイオリソースの品質管理、保存技術、利用価値の向上等により、NBRPの質を向上させることを目的とし、バイオリソースの収集、増殖、品質管理、保存、提供(輸送も含む)等に係わる技術を開発・整備を行っています。
このオンラインワークショップでは、3つのリソースについて、担当者から、最新の成果について発表いたします。
NBRP関係者一同、皆様方のご参加をお待ちしております。
****** 概要 ******NBRPオンラインワークショップ2025「バイオリソースをみがく最新技術」
日時:2025 年 7月 25日(金) 13 時 30 分〜14 時 55 分予定
開催方法:オンライン(Zoomウェビナー)
内容:NBRPのバイオリソースについて、品質管理、保存・提供にかかわる最新技術開発の成果のご紹介
講演者(敬称略):三輪 佳宏(理化学研究所 バイオリソース研究センター)、奥嵜 雄也(名古屋大学大学院 生命農学研究科)、齋藤 都暁(国立遺伝学研究所)
参加費:無料(要事前参加登録)
お申し込みと詳細:https://www.bioresource.jp/events/nbrp2025
【お問い合わせ】
〒411-8540 静岡県三島市谷田1111
情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所
ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)広報室
Email: nbrp-pr[at]nig.ac.jp ※[at]を@としてください - 行動生物学研究会 第50回オンライン講演会
日本動物行動学会会員の皆様
行動生物学研究会の西海と申します。
7月の講演についてご案内差し上げます。
皆様のご参加をお待ちしております。—行動生物学研究会 第50回オンライン講演会—
日時:2025年7月14日(月)16:00~17:00
演者:松浦健二(京都大学大学院農学研究科・教授)
「世代を越えるエピジェネティック遺伝とシロアリ社会の進化」
場所:zoomによるオンライン配信(質問可)
研究交流会:20:00-21:00
参加費:無料講演要旨:
シロアリなど真社会性昆虫の社会は、繁殖を行う個体と不妊の労働カーストによる繁殖分業によって成り立っている。個体のカースト運命を決定する要因については長らく議論が続いてきたが、近年の実証的な研究により、親から子へのエピジェネティックな標識の伝達がDNA配列に依存せずに子孫の表現型に影響を与えることが明らかにされつつある。世代を越えるエピジェネティックインヘリタンスの概念は、現在のシロアリの繁殖システムやカースト決定、羽アリ性比の分散など、多くの未解明の課題を解く手がかりを提供する。また、真社会性そのものの起源とも大きく関わっていると考えられる。本講演では、シロアリの繁殖システムの進化や社会生態に関するわれわれの最新の実証的研究を紹介し、社会進化における世代を越えるエピジェネティックインヘリタンスの重要性について考察する。参加方法:登録フォームから登録を行ってください。
※一度登録すれば、以後の講演会の案内も届く設定です。お問い合わせ先:
・参加登録やzoom接続に関して
E-mail : behavioral.biology.official@gmail.com・運営に関して
西海 望 (にしうみ のぞみ)
行動生物学研究会代表
〒950-2102 新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050
新潟大学 創生学部/大学院自然科学研究科
Tel: 025-262-7684
E-mail : nishiumi@create.niigata-u.ac.jp
: n.oz.o@hotmail.co.jp - 自由集会「博士/修士人材の多様なキャリア形成」
第41回日本霊長類学会早稲田大会において、キャリア形成に関する以下の自由集会が開催されます。他学会の方も参加自由とのことでしたので、お知らせします。
「博士/修士人材の多様なキャリア形成−霊長類研究経験者が語るリアルな仕事の話−」
日時:7月11日(金)13:15~15:15
場所:早稲田大学国際会議場第一会議室およびZoom
【イベント】博士/修士人材の多様なキャリア形成−霊長類研究経験者が語るリアルな仕事の話−(自由集会)<要旨>
本自由集会では、霊長類研究を出発点に、博士・修士課程修了者が歩む多様なキャリアパスの可能性を共有し、若手研究者を中心とした参加者のキャリアに対する視野を広げることを目的にセミナーを実施します。近年、博士人材を取り巻く環境は大きく変化しており、専門性に加え、研究活動を通じて培われた論理的思考力、課題設定力、対話力といったトランスファラブルスキル(汎用的能力)を活かし、多様な分野で博士/修士人材が活躍する場面が増えています。こうした背景のもと、内閣府や文部科学省は「総合知」や「博士人材活躍プラン」等の方針を打ち出すことで博士人材の多様な活躍を推進しており、研究者側もこうした状況に対応したキャリア意識を醸成する必要性が高まっています。本企画では、霊長類学の経験を基盤に社会の場で活躍する方をロールモデルとしてお招きし、それぞれの現職の内容やキャリア形成過程、研究経験の活かし方を具体的にご紹介いただきます。研究者という進路に加えて、学術的素養を社会のさまざまな場で活かす可能性を伝えることで、参加者が自身の将来像を柔軟に構想する一助となることを目指します。
学生やポスドクだけでなく、指導学生をもつ教職員のみなさまのご参加もお待ちしております。
・博士人材のキャリアパスの現状、統計、国の施策等の紹介
発表者:大谷洋介(大阪大学)
・ロールモデル講演1「 民間企業におけるキャリア(出版)」
講演者:早川祥子氏(Springer Nature Japan)
・ ロールモデル講演2 「民間企業におけるキャリア(保全)」
講演者:本田剛章氏(株式会社野生動物保護管理事務所)
・ キャリア支援企業による情報提供 「 社会で求められる博士人材像、企業からの視点、提供サービスの紹介」
講演者:森山純氏(株式会社アカリク・博士(理学))
・ コメンテータ:高畑由紀夫氏ワークシートを用いた短いワークショップも行います。
- 行動生物学研究会 第49回オンライン講演会のお知らせ
日本動物行動学会会員の皆様
行動生物学研究会の西海と申します。
6月の講演についてご案内差し上げます。
皆様のご参加をお待ちしております。—行動生物学研究会 第49回オンライン講演会—
日時:2025年6月16日(月)16:00~17:00
演者:井原泰雄(東京大学大学院理学系研究科・准教授)
「適応論的人間観を拡張する」
場所:zoomによるオンライン配信(質問可)
研究交流会:20:00-21:00
参加費:無料講演要旨:
「人間と動物」という対比が示すように、ヒトと他の動物との間にはある種の本質的な違いがあるように感じられてならない。他の動物との比較におけるヒト行動の特殊性は、この直観に大きく寄与していると考えられ、その進化的起源の解明はダーウィン理論に残された課題である。行動進化の生態学的側面として、行動生態学や進化心理学などの分野でヒト行動の適応的デザインに関する研究が行われてきた。また歴史的側面として、考古学や先史人類学の分野で進化史の復元が進められている。ヒト行動の進化的起源を探るうえで、これら二つの側面からのアプローチが重要である。本講演では、人類進化の歴史を三期に分割したうえで、それぞれの時期に主要な役割を果たしたと考えられる表現型進化のメカニズムについて、数理モデルを用いた理論的研究を紹介する。特に、雄による子の世話、連合形成、出生率の低下などを中心に、いくつかの話題に触れる予定である。参加方法:以下の登録フォームから登録を行ってください。
https://jpn01.safelinks.protection.outlook.com/?url=https%3A%2F%2Fforms.gle%2FtYDd4AKFtMgNpFex9&data=05%7C02%7Cnakatake%40kyoto-wu.ac.jp%7C059cc4be72fe4da334b908dda4c25dda%7C3eda5bb79439444491a353606e78d773%7C0%7C0%7C638847876882260375%7CUnknown%7CTWFpbGZsb3d8eyJFbXB0eU1hcGkiOnRydWUsIlYiOiIwLjAuMDAwMCIsIlAiOiJXaW4zMiIsIkFOIjoiTWFpbCIsIldUIjoyfQ%3D%3D%7C0%7C%7C%7C&sdata=AkFlnVmyN56e4EAC4%2B%2BPcZtrioqvpq9GIBEq7f9L61Q%3D&reserved=0
※一度登録すれば、以後の講演会の案内も届く設定です。お問い合わせ先:
・参加登録やzoom接続関連
E-mail : behavioral.biology.official@gmail.com・運営関連
西海 望 (にしうみ のぞみ)
行動生物学研究会代表
〒950-2102 新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050
新潟大学 創生学部/大学院自然科学研究科
Tel: 025-262-7684
E-mail : nishiumi@create.niigata-u.ac.jp
: n.oz.o@hotmail.co.jp
- 2026年「平成記念研究助成」締切り間近
- 文部科学省NBRPオンラインワークショップ2025(7/25@13:30〜)
- 行動生物学研究会 第50回オンライン講演会
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