動物行動の統計・数理モデルと定量的人間科学

動物行動学会 会員の皆さま

研究集会「動物行動の統計・数理モデルと定量的人間科学」を8月9日-10日に統計数理研究所(東京都立川市)にて行います。口頭による話題提供では、以下のような(仮)演題を予定しています。集会の名の通り、人間科学と動物学をあえて混ぜた研究会です。

8月9日(土)(お盆休み初日)
10:00 – 10:20 前座 島谷健一郎(統数研)
10:20 – 11:50「カラスが “賢い” のは本当か?:強化学習モデルのパラメータ推定を通じた鳥類の多種間比較」松井大(大阪大人間科学)
12:30 - 14:00「社会的ジレンマ状況における罰や報酬による意思決定の変容の数理モデル」水野景子(東北大)
14:20 – 15:50「メダカの行動特性に着目した毒性影響評価試験~統数研セミナーでの対話を経て~」高井優生(九州大水産生物環境)
16:10 – 17:40「ヒトの表情を記述する」難波修史(広島大人間社会)

8月10日(日)
10:00 – 10:20  2日目の前座 島谷健一郎(統数研)
10:20 – 11:50「機械学習と定量的人間科学」阪上雅昭(関西学院大理)
12:30 - 14:00「感性の個別性と共通性ーガウス過程事後分布集合の主成分分析による検討ー」小森政嗣(大阪電通大)
14:20 – 15:50「おぼえられれば解決?:マルハナバチの花えらびにおける速度と精度のトレードオフに個体の学習が及ぼす影響」竹内希海(筑波大生物)
15:50 – 検討中(もう1-2件、加わるかも)

動物について考察していると、自然と人間に関する考察もしてしまいがちです。一方、動物行動や心理の安易な擬人化は慎むべきという主張があります。今まで、統数研で何回か動物行動に関する研究集会を開催してきました。その中で、3回ほどヒトに関する話題が出ました。会場にいるのは虫や魚や鳥…の行動に夢中になっている人たちのはずが、不思議とヒトに関する話題は会場に溶け込み、質疑や議論で盛り上がりました。動物行動と人間科学は相性がいい。こう確信し、今回は両者まぜこぜの研究集会を企画することにしました。

参加者の有する知識が多様(ばらばら)と予想されるので、初等的質問にも答えられるよう1件を長めの時間枠に設定しています。質疑が頻繁に入り、話題提供者より会場からの発言の方が多いような場をイメージしています。

同じ会場でポスターも掲示し、口頭発表の合間や終了後にポスター議論も行います。毎回新しい学生さんが加わり、初参加でも普通に質疑に参加し、ポスターを前に議論を積んでいます。ポスター掲示する大学院生には旅費を支援したいので、以下に入力をお願いします。なお、予算が足りなくなる可能性もあり、希望が叶えられない事態も覚悟しておいてください。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdlULhwjDlVCK6t6xv76y1ZvY4BavVzaACnK7rpEhp18iWkmg/viewform?usp=header

近距離の方、ご自身の予算で参加の方も、(お盆休み固有の注意を含む)諸連絡がありますので、なるべくご入力の上、ご参加ください。

連絡先:島谷健一郎(統計数理研究所)ikshimatani@gmail.com 050-5533-8590(自室直通)

会場へのアクセスは以下を参照してください。https://www.ism.ac.jp/access/index_j.html