NIBB動物行動学研究会 第46回オンライン講演会
日本動物行動学会会員の皆様
基礎生物学研究所(NIBB)の西海と申します。
3月の講演についてご案内差し上げます。
今回はオンライン形式となります。
皆様のご参加をお待ちしております。
—NIBB動物行動学研究会 第46回オンライン講演会—
演者:村松大輔(奈良教育大学自然環境教育センター・特任准教授)
演題:干潟のカニのコミュニケーション: いかに語り合い、騙しあうのか
場所:zoomによるオンライン配信(質問可)
研究交流会:19:30-21:00
参加費:無料
講演要旨:干潟は見通しの利く平面的な環境であり、そこに棲むカニたちは複雑な視覚コミュニケーション手段を発達させている。中でも、ハクセンシオマネキは体の大きさに似つかわしくないほど巨大化したハサミを持っており、それを振り動かすハサミ振りディスプレイを行うほか、ハサミを用いて激しい闘争も行う。本発表では、(1) ハクセンシオマネキのオスが4種のハサミ振りディスプレイを状況に応じて使い分けることについて紹介し、(2) それぞれのディスプレイがどのような機能を持つかについて議論する。また、(3) ハクセンシオマネキのディスプレイを周囲にいるコメツキガニが識別し、リスクの大きさに応じて適切に行動を変化させることを示す。さらに、(4) ハクセンシオマネキのオスには2割ほど貧弱なハリボテのハサミを持つオスが混じっており、それらがブラフによって儀式的闘争に勝つことや、(5) そのブラフの裏をかくカウンターブラフが存在することについても紹介し、カニの闘争における複雑な駆け引きについて明らかにする。
参加方法:以下の研究会ウェブサイトから登録を行ってください。
https://sites.google.com/view/nibb-ethology/%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E8%AC%9B%E6%BC%94%E4%BC%9A?authuser=0
※これまでの回で既にご登録くださった方は登録は不要です。
問い合わせ先:
西海 望 (にしうみ のぞみ)
基礎生物学研究所 動物行動学研究会
〒444-8787 愛知県岡崎市明大寺町字東山5-1
Tel: 0564-59-5878
E-mail : nozo@nibb.ac.jp