日本動物行動学会賞について
日本動物行動学会賞は、現在の動物行動学分野における顕著な業績を、研究実施者のキャリアを問わず表彰することにより、動物行動学の一層の活性化を図ることを目的に設けられました。賞の対象は、研究者個人の全業績ではなく、1つの内容と見なせる良くまとまった3編までの論文からなる業績が対象です。対象業績は、原則過去5年以内に学術誌などに公表されたものとしますが、出産、育児、介護、病気休職、研究職ではない職への従事などの理由により、研究中断期間があった場合は原則の例外として取り扱うことがあります。この扱いを希望される場合、推薦理由書の中で理由を添えて説明してください(例外とするかどうかは審査委員会の判断に委ねられます)。
対象区分は、(1)動物の行動に関する新たな現象の発見、(2)動物の行動に関する新たな理論の構築あるいは既存の理論の発展、(3)動物の行動を研究する新たな方法の開発あるいは既存の方法の改良、の3区分です。なお、区分(1)には、比較法(種間比較)でデータ解析をして結論を導いた業績も含まれます。それぞれの区分で審査し、区分内で原則1名を表彰しますので区分の選択にご注意ください。
日本動物行動学会賞 受賞者(敬称略)
2025年度
(2)動物の行動に関する新たな理論の構築あるいは既存の理論の発展 安部 淳
性⽐と⾎縁選択に関する統合理論の構築と寄⽣蜂の性⽐調節を⽤いた実証
受賞対象論文
2024年度
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 工藤 慎一
ツノカメムシ科の生活史進化とメス親による子の保護に関する進化生態学的研究
受賞対象論文
(2)動物の行動に関する新たな理論の構築あるいは既存の理論の発展 黒川 瞬
嫌がらせ行動の進化と利他行動の進化の比較に関する理論研究
受賞対象論文1 受賞対象論文2 受賞対象論文3
2023年度
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 矢代 敏久
シロアリにおける繁殖様式の多様化とその要因に関する研究
(2)動物の行動に関する新たな理論の構築あるいは既存の理論の発展 河端 雄毅
幾何学モデルによる動物の逃避方向の理論的説明
2022年度
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 松村 健太郎
コクヌストモドキの移動活性に対する人為選抜が繁殖形質に及ぼす影響を調べた研究
2021年度
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 西海 望
シマヘビに対するトノサマガエルの防衛戦術:逃避開始の意思決定における合理性の研究
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 竹下 文雄
ハクセンシオマネキのメスによる配偶者選択と関連する社会性の研究
(3)動物の行動を研究する新たな方法の開発あるいは既存の方法の改良 鈴木 俊貴
音声信号の「意味」を検証する新規実験パラダイム
2020年度
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 高田 守
昆虫の家族を用いた給餌を告げる親由来シグナルの実証
(2)動物の行動に関する新たな理論の構築あるいは既存の理論の発展 竹内 剛
チョウの配偶競争に関する理論的研究
(2)動物の行動に関する新たな理論の構築あるいは既存の理論の発展 水元 惟暁
配偶者探索における雌雄の動きのパターンと遭遇率の研究
2019年度
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 髙須賀 圭三
行動から見るクモ寄生バチによる造網行動操作の究極要因と至近要因
2018年度
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 堀田 崇
タンガニイカ湖産カワスズメ科魚類における社会的認知能力の検証
(2)動物の行動に関する新たな理論の構築あるいは既存の理論の発展 安井 行雄
雌の多回交尾の進化に関するbet-hedging理論の死と復活
2017年度
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 佐藤 成祥
ヒメイカの交尾後精子排除によるCryptic Female Choice
(3)動物の行動に関する新たな理論の構築あるいは既存の理論の発展 山口 幸
海洋生物の性表現に関する理論的研究
2016年度
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 松本 有記雄
小型魚類ロウソクギンポにおける雄の強制配偶と雌の対抗戦術
2015年度
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 植松 圭吾
昆虫社会における「おばあさん効果」の実証
2014年度
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 土畑 重人
社会性昆虫を用いた「公共財ジレンマ」現象の総合的実証
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 関澤 彩眞
チリメンウミウシにおける使い捨てペニスの機能とその補充
(3)動物の行動を研究する新たな方法の開発あるいは既存の方法の改良 沓掛 展之
適応進化の検出を可能にする新しい系統種間比較
2013年度
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 鈴木 俊貴
(2)動物の行動に関する新たな理論の構築あるいは既存の理論の発展 高橋 佑磨
2012年度
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 細川 貴弘
2011年度
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 松浦 健二
2010年度
(1)動物の行動に関する新たな現象の発見 田中 啓太
(2)動物の行動に関する新たな理論の構築あるいは既存の理論の発展 辻 和希
日本動物行動学会日高賞について
日本動物行動学会日高賞は、動物行動学の普及など社会との橋渡しにおける顕著な業績に対して与える賞です。業績は、選考の時点で過去 10 年程度以内に学術誌や一般書、その他マス・メディアなどを通じて公表されたものなどを重視し、受賞候補者は、本学会員による他薦のみとしています。
日本動物行動学会日高賞 受賞者(敬称略)
2024年度
- 受賞者なし
2023年度
- 受賞者なし
2022年度
- 中田 兼介
2021年度
- 海野 和男
2020年度
- 上田 恵介
2019年度
- 受賞者なし
2018年度
- 受賞者なし
2017年度
- 受賞者なし
2016年度
- 宮竹 貴久
2015年度
- 受賞者なし
2014年度
- 受賞者なし
2013年度
- 長谷川 英祐
2012年度
- 長谷川 眞理子
2011年度
- 岡ノ谷 一夫
2010年度
- 受賞者なし
日本動物行動学会振興奨励賞について
日本動物行動学会振興奨励賞は、多様な地域や分野の⼈々との交流や協働を促進することで本学会の活性化に貢献した顕著な活動に対し、本学会員ないしグループに与えられる賞です。振興奨励賞の受賞候補者は、本会会長または運営委員により推薦され、受賞者は運営委員会により選考・決定されます。
日本動物行動学会振興奨励賞 受賞者(敬称略)
2024年度
動物行動学に関するオンライン講演会の4年間にわたる運営
- 西海 望
- 小長谷 達郎
- 松田 直樹
- 左倉 和喜
- 谷本 昌志
- 田中 智弘
- 谷山 克也
- 太田 菜央
2023年度
受賞者なし
2022年度
Journal of Ethologyに掲載された動物行動に関する論文の宣伝ビデオクリップ制作
- 越智 咲穂
- 前田 玉青
- リングホーファー 萌奈美
- 伊藤 真
- 一方井 祐子
- 西條 未来
- 太田 菜央