日本動物行動学会は1982年に、日高敏隆京都大学理学部教授(当時)を初代会長として設立されました。ノーベル賞を受賞したローレンツやティンバーゲンが発展させたエソロジーの伝統を踏まえつつ、行動生態学、生理学、動物社会学、心理学、遺伝学、進化学、数理生物学など、動物の行動に関するあらゆる分野に開かれた学会です。対象となる「動物」も、虫、鳥、魚や、ヒトを含む哺乳類はもちろんのこと、パソコンにすむ人工生命まで含まれます。学会大会を年1回開催しています。工夫をこらしたポスター発表を中心に、口頭発表、ビデオ発表、ラウンドテーブル、シンポジウムなどで、活発な討論が繰り広げられています。学会誌(英文学術雑誌)として、『Journal of Ethology』を年3回発行しています。この学会誌は2000年からはSpringer-Verlag社から出版されることになりましたが、編集はこれまで通り学会の編集委員会が行ないます。このほか、会員への通信として『Mailnews』を随時発行しています。世界のトップレベルの研究を推進していますが、若い会員が多く、動物の行動に興味のある方なら誰でも楽しめる、格式張らない学会です。
学会誌 Journal of Ethology では
エディターズチョイス論文の紹介ビデオを作っています。
News
- オンラインワークショップのお知らせ
文部科学省ナショナルバイオリソースプロジェクト
オンラインワークショップ2024
「データ駆動型研究に有用なバイオリソース」文部科学省ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)事業は、2002年に開始し2024年4月に23年目を迎えました。本ワークショップでは、バイオリソースのさらなる利活用の促進に向け、2022-2023年度に採択されたゲノム情報等整備の課題の成果をご紹介いたします。ゲノム情報等整備では、各リソースの付加価値を高めるための有用な情報の解析等を行なっています。このオンラインワークショップでは、5つのリソースについて、担当者から、最新の成果について発表いたします。
日時:2024 年 12月 20日(金) 13 時 30 分〜16 時 00 分予定
開催方法:オンライン
内容:NBRPのバイオリソースについて、付加価値を高めるための有用な情報の解析結果等をご紹介
講演者:佐藤 豊(国立遺伝学研究所)、杉本 貢一(筑波大学)、東濃 篤徳(京都大学ヒト行動進化研究センター)
、井川武(広島大学両生類研究センター)、安齋 賢(岡山大学理学部附属臨海実験所)
参加費:無料(要事前参加登録)
お申し込みと詳細:https://www.bioresource.jp/events/nbrp2024【お問い合わせ】
〒411-8540 静岡県三島市谷田1111
情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所
ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)広報室
Email: nbrp-pr[at]nig.ac.jp ※[at]を@としてください - 国際シンポジウムのお知らせ
「社会脳」:Dr. Larry J. Young メモリアル国際シンポジウム
エモリー大学のラリー・J・ヤング博士が、2024 年 3 月に滞在先のつくば市にて逝去されました。ヤング博士は世界的に活躍された著名な科学者であり、博士の突然の逝去に、多くの関連研究者は深い悲しみに包まれています。ヤング博士の研究は、基礎行動科学や神経科学、生物科学、そして臨床精神医学や婦人科学の研究者たちによって世界的に認められてきました。特に、プレーリーハタネズミのペア形成における分子脳内メカニズムに関する進化的視点からの研究は、げっ歯類のみならず、ヒトを含む様々な生物種における社会行動の脳内オキシトシン作動性システムの解明という新たな研究分野への扉を開き、社会神経科学における金字塔ともいえる成果です。本国際シンポジウムでは、ヤング博士の卓越した業績を紹介するとともに、博士の遺志を継いで社会行動の理解に向けた研究活動をどのように推進していくべきかについて、各国のスピーカーが議論いたします。プログラム(予定)では、特別講演、トークセッション、若手研究者によるデータブリッツセッションなどを予定しています。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
日程:2025 年 3 月 25 日(火)、26 日(水)
場所:つくば国際会議場、ホール 300
特設サイト参加登録は以下のリンクからご記入ください。
https://forms.gle/5LJuB8z2Na9EewFT7
事前登録(A タイプ)
登録:2024 年 12 月 15 日まで
参加者の夕食会に予約参加できます。宿泊施設として JAL City Hotel (シングルルーム)を手配いたします。海外からの参加者のための VISA サポートをいたします。
事前登録(タイプ B)
登録:2025 年 1 月 15 日まで
参加者の夕食会に予約参加できます。 - 2025年度の動物行動学会大会について
日程は11/22-24の三連休、場所は、函館市民会館及び函館アリーナ(http://www.zaidan-hakodate.com/kaikan/、https://www.zaidan-hakodate.com/arena/index.html)での開催を予定しています。
生態学会が開催される札幌に比べると何もない函館ですが、大会会場は湯の川温泉街近くにありますので、夜は温泉も楽しみながらご参加いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
和田 哲
- Journal of Ethology新論文カテゴリー「Video Insight」の投稿受付開始
本学会の学会誌Journal of Ethologyに新しい論文カテゴリ「Video Insight」が加わりました! Video Insightは動画によって動物行動学における「既存の理論や仮説を解明へと導く」論文 または、「新たなアイデアを提案する」論文です。すでに設置されている「Video Article」とは、論文の主体が動画であるという点で異なります。詳細については、オンラインで公開済みのEditorial( https://rdcu.be/d0oWV )をご覧ください。また、Video Insightの第1号論文(Sato et al. 2025)がすでにオンラインで出版されていますので参考にして下さい( https://rdcu.be/d0hvS )。貴重な動画をお持ちの方は本誌Video Insightへの投稿をご一考ください。皆様からの投稿をお待ちしています。
Journal of Ethology編集長
竹垣 毅改訂された投稿規定も公開済です。https://link.springer.com/journal/10164/submission-guidelines
Sato N, Tanabe R, Chung WS, Yamada M, Nakayama A, Iwata Y (2025) Squirting ink
matters in the copulation of the pygmy squid. J
Ethol, 43. https://doi.org/10.1007/s10164-024-00829-1
https://rdcu.be/d0hvS - 2025-2026年度会長・運営委員の選挙結果のお知らせ
日本動物行動学会2025-2026年度会長・運営委員の選挙結果をお知らせします。
選挙方法、開票結果は以下の通りです。選挙管理委員長:坂井陽一
選挙方法:e投票(株式会社グラント)https://gk.etohyo.com/
投票開始日:2024年7月29日(月)
投票締切日:2024年8月31日(土) 23:59 (JST)
開票日:2024年9月1 日(日)◆会長選挙結果
有権者数: 359名 投票者数:152名 (投票率 42.34%)
投票総数: 152票 (有効投票数 151票 白票数1票)
1) 中田 兼介 38票 当選
2) 宮竹 貴久 17票 次点
3) 安房田 智司 9票 次々点
(以下省略)◆運営委員選挙結果
有権者数: 359名 投票者数:158 名 (投票率 44.01%)
投票総数: 1580票 (有効投票数 1318票 白票数 262票)
1) 安房田 智司 54票 当選
2) 辻 和希 49票 当選
3) 相馬 雅代 47票 当選
4) 中田 兼介 46票 (会長当選のため無効)
5) 工藤 慎一 41票 当選
6) 宮竹 貴久 38票 当選
7) 竹垣 毅 32票 当選
8) 西海 望 31票 当選
9) 小汐 千春 30票 当選
10)坂井 陽一 27票 当選
11)松浦 健二 26票 当選(繰り上げ当選)
(以下省略)
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